Snow

この日はブリーガルに雪が積もった。
滅多に雪の降らない村だけに、住民達は皆、雪に気をとられていた。
クロノアはいつものように外を駆け回り、寒さも気にせずチップルとポプカといっしょに雪で遊んでいた。
アッとう言う間に日は暮れ、クロノアは二人と別れて急ぎ足で家に帰った。
かまくらを作るのに夢中になりすぎて、時間が全然気にならなかった。
突っ走る事数十分、ようやく家が見えてきたが、なぜか家に明りがついていない。
不思議に思ったクロノアは足の速度を上げた。
「ただいまぁ・・」
クロノアは怒られちゃうな、と思いながらおどおどとドアを開けた。だが、じっちゃんの返事はない。
妙な胸騒ぎがしたクロノアは部屋まで走った。
「じっちゃん!」
するとじっちゃんはいつものようにキセルを口にくわえてロッキングチェアーに腰をかけていた。
その光景を見たクロノアはほっと胸を撫で下ろし、じっちゃんの元に駆け寄った。
普段は眠たくなったらすぐにベッドに行くじっちゃんが、
今日はめずらしく椅子で眠っているところを見るとクロノアの帰りを待っていたのだろう。
クロノアはじっちゃんを待たせた事に少し罪悪感を感じつつ、じっちゃんをおんぶしてベッドに運んだ。
じっちゃんをベッドに寝かすと、クロノアは急に自分の体が冷え切っている事を思い出した。
体を震わせながら暖炉へと直行して、手足の先から体を温めた。
ようやく気持ちが落ち着いたクロノアがふとテーブルに眼をやると、大好きなじっちゃんお手製のハンバーグがあった。
クロノアはすぐに食べたくなったが、寒かったので風呂に入る事にした。
風呂へ向かおうと暖炉から離れようとしたら、突然部屋の明りが消えた。
少し驚いたが、とりあえず電球のヒモを引っ張ってみた。しかし電気は点かない。

何度も引っ張ってみるが電気は点かない。
仕方がないので電気はそのままにして風呂に入った。
風呂の中で、明日にでも新しい電球を買いに行こうと考えながらクロノアは体から湯気が出るまで浸かった。
風呂に浸かりすぎて少し暑かったクロノアは、パジャマを着ずに手に持ったまま暖炉の部屋まで来た。
部屋に入ったクロノアは驚いた。
「あ、お風呂もういいんですね。」
暖炉の前にロロが座っていた。
今の自分の姿を思い出したクロノアは、すぐにパジャマで臍の上と下のあたりを隠した。
ロロはクロノアに駆け寄ると、パジャマを引ったくり床に置いた。
クロノアはロロから少し後ずさりした。
「ど、どうしたのこんな時間に。」
クロノアがロロの視線を気にしながらしゃべっているとロロはそっとクロノアの腰に手をあてた。
クロノアは少しドキドキしながら視線を床に向けてみると、ロロの私物であると思われる白いものが脱ぎ捨ててあった。
それを見たクロノアはますますドキドキしてきた。
「クロノアさん、いつ来てもいいよって言ってくださいましたよね?」
「た、たしかに言ったけど・・とりあえずあっち向いててよ。」
クロノアは腰にあてられている腕を見ると顔が紅潮した。ロロの手はちょっと冷たかった。
「雪を見てたらなんだかクロノアさんに会いたくなって・・」
ロロの冷たい手がクロノアの腰に沿って上下に移動した。
ロロは手を腰から肩へと移動させてると、座る様に促した。
クロノアとロロは見詰め合いながら床に座った。

とりあえず座ってみたものの、状況が理解できないクロノアはもう一度ロロにどうしたのか問いかけようと口を開きかけたが、
前触れもなくロロがクロノアを床に押し倒して、口付けをして拒んだ。
突然の事で抵抗のしようがないクロノアにロロは倒れかかるとクロノアの腕を押さえつけて、クロノアの口の中を嘗めた。
「ん・・ん・・」
クロノアは必死に声を出そうとしたがロロの舌がそれをさせてはくれなかった。
クロノアの体はさっきよりも熱ってきて、汗をふきだした。
クロノアの濡れた体がロロと擦れあい、ロロを濡らした。
二人の顔はどんどん紅潮していき、それに伴い興奮も高まった。
ロロがクロノアの顔をグイグイと自分の顔のほうに押し付け、お互いの鼻息がそれぞれの顔にふきつけた。
ロロの鼻息は荒く、少し温かかった。
部屋を照らすものは暖炉の火だけだ。そして火の光もほとんど届かない部屋の住みに二人はいる。
薄暗さはクロノアに不安と興奮を与え、心臓を鼓動を激しくするのだった。
ロロはクロノアから口を離すと、人差指をクロノアの口へ突っ込んでぐりぐりした。
嘗め回される気持ちよさで意識が朦朧としていたクロノアの意識が元に戻った。
クロノアは少し苦しくなり舌で人差指を押し出そうとしたが、ロロは容赦なく人差指を暴れさせた。
その間、ロロは「ハァ・・ハァ・・」と息を荒げながら足を悶えさせてクロノアの下半身と自分の下半身を擦らせ、
尾をクロノアの穴の入り口でうねうねと動かしていた。
「クロノアさんと・・・ハァ・・気持ちいいことしたかったんです・・」
クロノアの下半身は汗とトロトロしたものでぐしょぐしょに濡れた。
ロロのへこんだ部分に濡れて固まったクロノアの毛と膨らんだものが触れる度に、ロロは声をあげた。

「痛いよロロ・・」
体中に駆け巡る快感と痛みで遠のく意識のなかでクロノアが呟いた。
それを聞くとロロは指の動きをだんだん緩めていき、ビチャビチャに濡れた人差指を出した。
クロノアはロロを確認しようとゆっくりと眼を開けるとロロは泣き出しそうな顔で、自分を見下ろしていた。
「わたしとクロノアさんは友達ですよね・・?」
「うん。・・それがどうかしたの?」
困惑するクロノアの頬を何かが濡らした。
ロロの顔を見て、クロノアは焦ったように言った。
「なにかあったんだったら言ってよ! 相談に・・」
クロノアがしゃべっている最中に、ロロはクロノアの膨らんでいる部分に口を運んだ。
クロノアは今まで感じた事のないような気持ちよさに全身の力が抜け、再び意識が遠のいた。
「まにゃぁ・・そこはやめてぇ・・・」
ロロが刺激している部分はますます膨らみ、トロトロしたものを流れでた。
膨らんだいく様子をロロは楽しげな表情で見ながら、舌で刺激した。
ロロの舌はトロトロしたものでびちゃびちゃなり、クロノアは気持ちよさに声も出なかった。
経験した事のない感覚に、クロノアの中の煩悩が理性を制圧した。
クロノアはロロの腕を引っ張って、強引にロロを引き寄せると再びロロと口付けをした。
この行動に最初は驚いた顔をしたロロだったが、すぐに嬉しそうな顔をしてクロノアの口の中へと舌を入れた。
こんなことをやってしまった自分自身がすぐに怖くなり、クロノアの表情は少し強張ったがロロの顔を見るとそんな感情は吹き飛んだ。
数分後、二人は手を止めていた。
「さっき言った事は気にしないでくださいね・・。」
クロノアの胸に顔を埋めながらロロが言った。
クロノアは静かに笑みを浮かべると、「ううん、ありがとう」と呟いてロロの頬を軽くさすった。