「…おれを倒しても…ガーレンの…今ごろ女はガーレンの…ククッ」
ボルクシティの工場内。
ジョーカーは、そう言い残し消えた。
「くそっ…」
クロノアは苦々しげに呟く。
工場でジョーカーを倒したが間に合わずロケット発進。そして、姿を消したロロ。
外に響き渡る不気味なインフォメーションを聞き、工場へ飛び込んだクロノア達だったが、ロロを助けることができなかった
戦いを終え、その場に立ち尽くす三人。
「うっ……」
クロノアはその場に膝を付く。思ってた以上に体力の消耗が激しかったようだ。
「クロノア!!どうした!?」
クロノアの様子を見て、慌ててガンツが駆け寄ってくる。
(ロロ…)
次第に意識が薄れていく…ガンツが何か叫んでいるが聞き取れない…。
クロノアはその場で気を失った。

月の基地の通路。
そこをロボットに囲まれ歩く、一人の男がいた。
通路を警護していたロボットが男に気付き、敬礼する。
「お疲れ様です。ガーレン様。」
ごくろう…とだけ呟き、ロボットの横を通り過ぎる男。
彼こそが、世界を支配しようとしてるガーレン≠ナある。
通路の先で別のロボットが列になって出迎える。
「お帰りなさいませ、ガーレン様。」
「少女は?」
先頭に立っていたロボットに問い掛けるガーレン。
「例の部屋へ運んで置きました。」
「そうか。」
そうとだけ呟き、ガーレンは自分の部屋へ向かい、歩き出す。
「ご苦労だったな、おまえらはここまででよい。」
そう言って、ロボットを残し自分の部屋に入るガーレン。
見張りロボットが近づいて来る。
「アナタノコードナンバーヲイッテクダサイ。」
見張りロボットが近づいて来る。
「私だ。」
「オンセイニンシキチュウ…データイッチ…オカエリナサイマセ、ガーレンサマ…」
見張りロボットを引き連れ、ガーレンはある部屋へと向かっていた…。

「あれ…ここは…」
ロロは知らない場所で目を覚ました。
「あれ…?」
体を起こそうとするが力が入らない…。
首だけの動きで辺りを見渡すロロ。
部屋の中には何も無く、そのちょうど中心にあるベッドに寝かされている様だ。
―ガチャ
不意に部屋の扉が開き、一人の男が入ってきた。
「お目覚めのようだね、巫女見習い。」
「あ、あなたは、それに…ここはどこ?…」
男はツカツカと靴音を立てながら、ロロの横にやってきた。
「まず、…ここは私の月の基地だ。」
「あ、あの…」
「何かね?」
「あの…クロノアさん達は今どこに…?」
「さあ…彼らには興味が無いのでね…」
そう言ってロロの頬に手を這わすガーレン。
「や、止めて下さい…」
身をよじってガーレンの手から逃れようとするが、体が痺れて上手く動けない。
そんなロロの様子を見て、ガーレンは低い声で笑う。
「フフフ…まだ薬が効いてる様だな…」
「え!?」
その時になって初めて、自分の身に起こっている事の元凶が、目の前の男だと気付いた。
「そ、そんな…」
「どうして…こんな事を…」
恐る恐る問い掛けてくるロロに、ガーレンは笑いながら答えた。
「ハハハ…、どうしてかか……世界征服のためだな。」
「世界征服…?」
「そうだ…世界を征服するのに巫女が必要でねぇ。」
そう言って、じっ…とロロを見つめるガーレン。
「そして君をつかまえたわけさ…」
「まあ、そう言う訳だ…これから君を利用するが覚悟はいいかね?」
「い、いい訳ないっ…」
身に迫る危険を感じ、今すぐにでも逃げ出したい思いのロロだが、薬の効果で体が思うように動かず、言葉で反論する事しか出来ない…。ロロはガーレンを睨み付けるが、
ガーレンは痛くも痒くも無いといった感じだ。
「そうそう…私はこれから準備があるのでね…これで失礼するよ。」
そういい残し、ガーレンは部屋から出て行った。
独り部屋に残されたロロ。
「ああ…こんな事って…神様…」
ロロの祈りはどこにも届かない…。
「クロノアさん…」
今のロロに出来る事は、親しい友の名を呟く事だけだった…。

「ん……」
ロロは眩い光を浴び、目を覚ました。
「あれ…私…」
朦朧とした意識の中、過去の記憶を手繰り寄せる。
「そうだ!私…あのまま…」
ロロは思い出した。自分は誘拐され、監禁されている事。
ガーレンの言葉を思い出した途端、寒気が全身を襲う。だが、寒気が襲ったのはそれだけの理由でない事に気付く。
「そ、そんな…服が…」
ロロは全裸だった。慌てて胸を隠そうとするが、ジャラ…と、鎖の音。彼女は今、ベッドの上に鎖で手足を四方に拘束されていた。
「お目覚めかね…」
聞き覚えのある声…
ロロは慌てて声の主を探す。だが、部屋の中にはいない…。改めて部屋を見渡すと部屋の一部分に大きな鏡がある。そして、その鏡の上にスピーカーの様な物を見つけた。
「気分はどうかね?」
「い、いい訳無いです!!」
それを聞いてハッハッハッ……と笑い声を上げるガーレンの声が部屋に響き渡る。
「まあ、そうだろう…今はな…」
「え?」
ガーレンの言った言葉の真意を把握する間もなく、部屋に現れるロボット達。
「今回の説得は彼らに任せる事にした…」
ガガガガ…と、キャタピラの音を部屋に響かせ、ロロの元へにじり寄って来るロボット達。
「この部屋の鏡はマジックミラーになっていてね…私はそこから見物しているよ…」
その言葉を最後に、プツッ…と音声が途切れる。

ジリジリと近づいて来るロボット達を見て、ロロは動揺する。
「い…嫌…来ないで…」
だが、相手はプログラムに忠実なロボット。ロロの懇願が聞き届けられる事は無い。
ピピピピ…と、機械的な音を発してロボット達はロロもすぐ傍に来ていた。
これから自分の身に起こる事に恐れ、思わず瞼をギュ…と、閉じるロロだったが…
「ひゃう…」
不意に感じた、冷たい感触にハッと目を開く。
「な…何を…?」
ロボット達は刷毛の様な物で、ロロの体に得体の知れない液体を塗っていた。
その気持ちの悪い感触に必死に耐えるロロ。ロボット達はそんなロロの様子に動ずる事無く、尚も彼女の体に刷毛を這わせ続ける。
不意に刷毛がロロの二つのふくらみに達する。ひっ…と、か細い声を上げるロロをよそに、着実に液体を塗っていく。
「や…そこは駄目!!」
ロボットの刷毛が秘所に触れたところで、ロロは思わず声を上げる。慌てて足を閉じようとするが、鎖で繋がれているため、それもかなわない。瞼をギュ…と閉じ恥辱に耐えている。
一通り塗り終えたロボット達はその場で停止する。
急に動かなくなったロボット達に、底知れぬ不安を感じるロロだったが、すぐにそれどころではなくなった。
「な、何…?体が…熱い…」
液体を塗られた部分がピリピリとし始め、徐々に熱く火照ってきだした。

「はぁ…はぁ…何…何で…?」
その感覚は徐々に強くなり、次第に悶え始めるロロ。
「気分はどうかね?」
不意にスピーカーから流れる男の声。ガーレンだ。
「はぁ…はぁ…な…何を…したんですか…?」
フフフ…と、笑いながらガーレンは話し始めた。
「今、君に塗ったのはね…即効性の媚薬なんだよ…」
「媚…薬…?」
「そう…媚薬だ…それも、時間が経つごとに効果が増してくるやつだ…」
「そ…そんな…」
その言葉を聞き、ロロは動揺する。今だけでも耐え難い状態なのに、それが更に酷くなるというのだ。
「まあ…君が素直に世界征服をてつだってくれるのなら、開放してやってもいいのだが…」
「嫌…です…」
そんな事は出来ない…。ロロはガーレンの言葉を拒絶した。
「ハハハ…だが、それもどこまで耐えれるかな?…私はここで見ているから、気が変わったらいつでも言いなさい…」
その言葉を最後に、スピーカーの音声は途切れた。
「うぅ…」
快感が体を徐々に蝕んでいく。
だが、ここで屈するわけにはいかない…。
ロロは必死に耐えていた…。

「はぁ…はぁ…」
ロロは徐々に増してくる快感に耐えていた。だが、快楽も行き過ぎると苦痛でしかない。
ロロの表情は苦しげだ。
(はぁ…はぁ…だめ…何も…考えれない…でも…負けちゃだめ…)
顔を真っ赤に染め、少しでも楽になろうと、モジモジと身をよじらせているロロ。
と、そこでガーレンの声がスピーカー越しに聞こえてきた。
「なかなか頑張るじゃないか…見直したよ…」
「うぅ…」
ガーレンの言葉に反応する余裕の無いロロ。
「そこでだ…頑張る君にご褒美をあげよう…」
その言葉を合図に再度動き始めるロボット達。
(な…なに…?)
空ろな意識のロロの胸にロボットの刷毛が迫る。
「ひゃあっ…!」
ロボットの刷毛に乳房を撫で上げられ、ロロは悲鳴の様な喘ぎ声を上げる。
「散々焦らされたんだ…その分、与えられる快楽も相当なものだろう…」
「あぁっ…んっ…はぁん…」
(ああ…だめ…おかしくなりそう…)
刷毛が乳房に触れる度、全身に快楽の電気が走る。ロロは自然に溢れ出る声を抑えきれない。

「や、やめ…おかしく…なるぅ…」
繋がれた鎖をジャラジャラと鳴らし、ロロは悶え狂う。
どの位の快楽なのか…それは、彼女の秘所から止め処なく溢れ出る愛液が物語っていた…
眉根に幾本も皺を寄せ、快楽に悶えるロロ。
今度は刷毛が秘所へと迫る。
「はぅん…だ、だめ…やめて…」
だが、相手はロボット。ロロの懇願も空しく、秘所を刷毛で弄られる。
「はあぁぁっ…」
あまりの快感に達しそうになるロロ。
(こ…こんなの…や…あぁっ…)
ロボットは刷毛にたっぷりと愛液を染み込ませ、その上部にある肉芽を責め立てる。
「だ、だめ!!あああぁぁぁっ!!」
一際甲高い声で叫び、腰をビクッ…ビクッ…と、断続的に振るわせるロロ。
どうやら達した様だ。
不意にロロの反応がなくなる。
「あまりの快楽に失神したか…まあ、時間はいくらでもある。今日のところはこの位にしておくか…」
ロロの達する姿を見届け、ガーレンは部屋を跡にした。

(二章へ続く…)