「クロノアさん風邪ひいたんですか?」
ロロが心配そうな顔でボクの顔をのぞきこんできた。
「え?大丈夫だよ。ちょっと頭がクラクラするだけだから。」
「でも顔が真っ赤ですよ?……ちょっとごめんなさい。」
そう言うとロロはボクのおでこに手を当てた。
遊園地の帰り道、ロロがボクに告白したときから、なんだかロロは積極的というか大胆になったような気がする。
「あの、クロノアさん……。すごく熱いんですけど、本当に大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫だいじょー…」
そう言いかけると、ボクは一瞬意識が飛びそうになった。
「く、クロノアさん!?本当に大丈夫なんですか?とにかくお家まで帰った方がいいですよ」
ロロに言われてボクは家まで帰ることにした、けれどフラついて上手く歩くことができない。
「やっぱり……。クロノアさん、私が肩を貸しますから一緒に家まで帰りましょう」
なんだか恥ずかしかったけど、ボク一人だと帰ることができなそうだったから、ロロと一緒に帰ることにした。