その日、タットは風邪をこじらせていた。唯一面倒をみてくれる人物のレオリナもいない。だからといって、一人でいるのはかなりしんどい。
「クロノアのとこでも行こう・・・。」
そう思い立つと重い体を上げて外に出た。
道は雨でぬかるんでいた。力もなく、突然意識がもうろうとしてそのぬかるみに頭からつっこんでしまい、気を失ってしまった。

「あ・・れ・・・?」
気がつくと、ベットで横になっていた。
熱もだいぶ下がっている。
いったい誰がを・・。

「よう、具合はどうだ?」
「!!」

驚いた。そこにいたのは、毒爪を持ったジャンガだったのだ。

「おっと、勘違いすんな。てめぇがぬかるみに顔つっこんでたから、拾ってやって、看病してやっただけ。」
「なら今すぐ帰る!」
タットは何かされるかもという恐怖があった為、その場から即座に立ち去ろうとしたのだが、立ちくらみがしてへたれこんだところで、ジャンガにあっさり捕まってしまう。

犯られるー。
タットはすぐに立ち直って抵抗した。
「離してよ!この強姦魔!」
「強・・・・!?・・ぶっ!」
その言葉を聞いて、ジャンガは吹き出した。
「話を聞け。俺は何もしねぇって。・・まぁ、俺も男だからな、悪行のうちには強姦もあったぜ。」
「あ・・そう。」
タットは自分が何故そういう事を言ったのか、またそんなことしか考えていなかった自分が恥ずかしくて赤面した。
「もしかして盛り時か?・・・何ならつきあうぜ。」
ジャンガはタットをつかんだまま、軽く耳を噛んだ。

「ひゃっ・・!」
ビクン、とタットの体か反応する。
「おっ、感度はいいじゃねえか。」
気を良くしたジャンガは、耳をチロチロとなめ回す。
「あ・・やめっ・・!」
口ではそういっていても、体は目覚めてしまった「何か」を求め、ジャンガの鼻にキスをした。
ジャンガもその反応に驚いたが、今度は仕返しに唇を奪う。
タットはおそらく初めてであろうキスに酔いしれた。

「おい。」

ジャンガは唇を離してタットを呼ぶ。
目を開けると、いつの間にかベットの上に押し倒され、ジャンガは裸になっている。
「ほれ。」
そして、はちきれんばかりの肉棒をタットに見せた。
タットはこれまた初めて見る男性器にビックリするも、それに触れたいという好奇心にかられ、おそるおそる触った。

ざくり。

「いってぇーーーー!!!」

どうやら爪が刺さったらしい。確かに痛いことこの上ない。
ジャンガはその場にうずくまった。
「あ、ゴメン。爪引っ込めてなかったね。」
そう言って爪をひっこめるタット。
「おせーーーよ!!」
ジャンガ自身、こんな所に攻撃を喰らうとは思わなかった。
「血・・出てないね。もう大丈夫だから、ね?」
「・・・。」
まだ少し不信感を抱いているジャンガ。
タットは責任を感じてか、今度は最小限に触れ、亀頭部に舌を這わせてみる。
「キ・・ッ。」
ざらついた舌は、快感を高める。喘いでいるジャンガを見て、今度は思いっきり口を開けてくわえた。
中でビクビクと動くものに
驚きつつも、愛撫を続けた。

「お・・おい!離せ。出ちまう・・。」
あまりにうまかったのか、限界が近づいたジャンガ。
「・・ケツ向けろ。」
言われるがままにジャンガにお尻を突き出すタット。
いよいよである・・が。
「・・どこに穴があるんだ?」
下半身がないタットにとって、これは謎である。

「ええと・・普通に考えてくれれば・・・。」
「っていうか、お前自身が解るだろ。お前がやりゃいいんじゃねーの?」
もっともなことを言われてムッときたが、確かにそのとおりなので押し黙った。
タットは自ら秘部へ導き、肉棒を中に入れる。
以外とあっさり中に入ったが、さすがに根元までは入らなかった。
一呼吸おいて、タットはジャンガに問いかけた。
「動くよ?」
「おう。」
騎乗位の形で、上下に動くと、さっきと違う快感が押し寄せ、息が荒くなる。それはジャンガも同じだった。
「おい・・!本当にっ・・・初めてか?これっ!?」
「あっ・・。そっ・・そうだけど・・。」
二人とも限界が近かった。卑猥な音が結合部から聞こえ、シーツを濡らしていく。
「タッ・・・ト!動くなっ!」
突然、ジャンガは動くのを止めさせた。
「な・・なんでよぉ・・?」タットは絶頂を迎える寸前だったので、それを抑止されてぐずったような声を出した。

「いやっ・・・まだイきたくねえから・・。」
「ん・・あっ・・無・・・理っ!!!」
タットはビクッと痙攣すると、肉棒を締め上げた。
「ふざけんなっ・・あ・・ぐっ・・ぐおぉおっ!!」
ジャンガは目を見開き、まるで獣のように吠え、精液を胎内にぶちまけた。
タットの腰を持ち、自分の下腹部を押しつけ、流し込んでいく。
「・・くはっ・・・はあ・・はあ・・。」
ひとしきり流し込むと、押しつけていた密着部を離す。
『ぶしゅっ』と音がして白濁とした液が溢れた。
「うげっ・・こんなに出たか・・・。しかしまあ、顔に似合わず名器な奴だな、おまえは・・ふぅ。」
「・・・うるさい・・。」
タットは相変わらず真っ赤だった。だが少し幸せそうな顔もしていた。

「ジャンガちゃん。」
「んー・・・?」
ジョーカーの声で目がさめた。
「タットとか言う子、『また今度』っていって帰りましたよ。」
少し寂しいような気もした。だが奴には帰る場所がある。これでいいのかもな・・。
「きゃーー!何で全裸何ですかぁ!!」
あの後着替え忘れていたらしいが、そこは気にしない。
「飯だー、飯ー。」
珍しく朝がすがすがしかった。

「服着なさーーーい!!」