この気持ちはなんだろう?この感情はなんだろう?次から次へと溢れてくる。
君を見てから…… 君を知ってから…… 君に触れてから……
止まることなく加速していく気持ち。もう誰にも止められない。
好きだ、クロノア……… 

「はにゃ?どうかしたの……?」唐突にクロノアが話しかけてくる。
「っっ!!! い、いや、なんでもないよ。ははは。」
ビックリしたぁ。心を読まれたのかと思ったよ。いくらなんでもそれは無いよね。

いつもと同じ退屈な日常から、誰よりもよく知っているこの世界に来てしまったのは
今でも信じられない。突然迷い込んでしまいどうすればいのか分からずに居たところ、
出会ったのがクロノアだった。
僕はクロノアを知っている。でもクロノアは僕を知らない。当然のことだ。
「突然この世界に来てしまったんだ」と言おうと思ったがやめておいた。
そんな事を言ったところでどうしようもないし、余計な心配をさせたくない。
それに………戻る理由が無いからだ。
ここにはクロノアがいる 目の前に 生きてる 動いてる 話している
だけど、もしこれが夢だとしたら…………、いいやそんなこと考えたくも無い!

僕はクロノアと暮らしている。もう1週間くらいかな?
広すぎず狭すぎないクロノアの家に居候している。
「ここの暮らしにはもう慣れた?」 「うん。それなりに……。」
「わふぅ♪それはよかったね」ニッコリと微笑む。  鼻血ものの笑顔だ。

僕は一応♂だ。念のために言っておく。でもクロノアが好きだ。
友情とは違う感情。そういう「好き」なのだ。
クロノアはどうなんだろ?僕をどう思っているのか?時々不安になる。

「ねぇ、クロノア?」 「ん、なぁに?」 「僕のこと好き?」
我ながら思い切ったことをするもんだ。 こんなことを聞くなんて……。
そしてクロノアは再び笑顔で「うん!好きだよ」と元気よく言った。
その「好き」はどういう「好き」なの? 友達?家族?それとも……。
「どしたの?いきなり」 「なんでもないよ」 「??? そう。」

クロノアと暮らすなんて夢のようだ。こんなチャンス滅多にというか絶対にない。
僕の頭の中ではあんな想像やこんな想像が渦巻いている。自己嫌悪するときもある。
でも止められない。本能のようなものなのだろうか。
だがそんな僕にこれまでに無いチャンスが訪れたのだ。


ある日の夜、食事を食べ終わった後クロノアは「ちょっと散歩してくる」と言って
出かけた。一緒に行こうと思ったが、話しかける間もなく出て行った。
「どしたんだろ?」 いつもなら何もせずにおとなしく待っているんだけど
今日はそんな気分じゃなかった。窓から空を見る。赤い満月だ……。

ドアを開け外に出る。風が気持ちいい。「どこに行ったのかな。」
少し歩いて辺りを見回すと、すぐに見つけることができた。
いた!「クロッ………」呼びかけようとしたが声が出なかった。
目の前の光景を理解するのに時間がかかったからだ。

クロノアは木の根元にもたれて、手袋を外した手で足と足の間を触っている。
ズボンは脱いでいて、下半身は生まれたままの姿だ。
頬が紅潮し、真っ赤だ。一応距離をとっているけど、ここまで喘ぎ声が聞こえてくる。
「あ……ん…んぁぁ……はぁ、はぁ」 右手は股間を刺激し、左手は自分の胸とお腹を
撫で回している。股間のモノが赤く大きく鼓動している。
そっと近づいてみると、顔が見えた。
笑顔だ。 いつも見せてくれる本当に嬉しそうな笑顔そのものだ。

気配に気付いたのだろう。ビクッと体を震わして顔を上げる。
「あ………」 途端に赤かった顔は青ざめて、怯えるような表情に変わった。
「何…してる……の?」分かってるはずだろ?自分にも経験があるんだから。
心の中で自分に突っ込みを入れながらもクロノアに話しかけた。
「あっ…ち、違うの!コレは…その……お、お願い!!誰にも言わないで!!」
ズボンを上げることも忘れ、涙目になりながらも必死にお願いしてきた。
大丈夫、誰にも言わないよ……と言おうとしたが、その言葉を飲みこむ。
今クロノアは僕に必死に頼んでいる。おそらく今のクロノアなら………。
次に出てきたのは自分でも予想しなかった言葉だった。

「えぇ〜?どうしようかな〜?」意地悪そうに言ってみる。
「まさかクロノアがこんなことしてるなんて皆が知ったらどう思うのかな〜?」
チラッとクロノアのほうを見てみる。「そっ、そんなぁ……」と今にも泣き出しそうだ。
次に出てくる言葉は予想していたものだった。
「お願い!なんでもするから!!誰にも言わないで!」  きた!
「何でも?」「うん…」「本当に…?」「……うん」
「じゃあさ…」クロノアの隣に座り、顔をじっと見つめる。
左手でそっとクロノアの頬を撫でて言う。 「キス……しようよ」
「えっ!!! で…でも……」すごく驚いている。 なにもそこまで驚かなくても………。
「なんでもするんでしょ?ウソなの?」 「う…うん、分かった。する……キスする」

まさかこんなことになるなんて思わなかった。神様と言うものは本当にいるのだろう。
僕は心の中で感謝した。「じゃ、するよ……。」
目をそっと閉じるクロノア。その顔をじっと見ながら唇を近づけていく僕。
唇が触れる。初めは浅く触れただけだったが、少しずつ中へと押し込んでいく。
「ん…ぁ…あ…」「はっ……は…ん」だらだらと唾液が溢れてくる。
舌を絡ませる。お互いに唾液を飲み、唾液を飲ませる。
心臓が激しく鼓動している。むこうにも聞こえるんじゃないかというくらいに…。

ダメだ、もう……我慢…できない。左手をクロノアの背中に回し、右手をクロノアの
股間の方へ持っていく。「んっ!!何を」言い終わらないうちに、口を口で塞ぐ。
股間から蜜がぽたぽたとこぼれ落ちてくる。右手をつたい、草を濡らしていく。
「これだけじゃ……もっと気持ち良いことしてあげるよ」返事を待たずに、
クロノアを寝かせ、足と足の間にあるモノをそっと咥え、なめる。
ビクッと体を大きく震わせクロノアが叫ぶ。
「うっ…ああぁ!だ、ダメぇっ、それだけは!!」
「気持ち良すぎるの?いいじゃない……。もっと……もっと」
舌を這わせ、太ももを撫で回す。あふれる液をすする。   おいしい。

「ダメ…だよぉ……こんな……やめてよ……」
その時、クロノアがこっちを見て泣いているのに気付いた。 なんで泣いているの?
気持ちよすぎるの? それとも痛いの? もしかして……泣くほど嫌なの…?
我に返って思考能力を取り戻した僕は自分のしていることに気付いた。
なにやっているんだ?こんなに嫌がっているクロノアを無理やりに……。
それに自慰行為をしていたって事は多分クロノアには既に好きな相手が………。
「ゴメン…。」「えっ?」クロノアが突然の言葉を聞いて驚く。
「ゴメン……」「どうし……」その時自分も泣いていることに気付いた。
「ゴメン………。僕…こんなことをして……。嫌なやつだね。クロノアは嫌だと
思っているのに。クロノアの気持ちを考えずに……。
好きな人がいるのかもしれないのに……こんなことを…。」
次から次へと涙が溢れてくる。

その時、体を起こしたクロノアがそっと手を僕の頬に当てて言った。 
「ううん、嫌じゃ…ないよ。」「えっ?」「嫌なんかじゃないよ……むしろ嬉しいよ。」
今…なんて言ったの?嬉しいの?ホントに?
「でも、やめてって」 「つい言ってしまったんだよ。こんな形で初めてするなんて
考えもしなかったから。」優しく微笑みながらクロノアが言う。
「で、でも好きな相手がいるんじゃないの?その人のことを考えながらしてたんでしょ?
だから…さっき………」言葉がつまる。これ以上は恥ずかしくて言えないからだ。
それにクロノアを傷つけてしまうからだ。
しかし次の言葉に僕は驚かずにいられなかった。
「君の事を……考えていたんだ」 え?今なんて……?
「君のことが好きだから……君の事を考えて…してたの………。」
クロノアが僕のことを考えて………?クロノアが僕のことを好き………?
「ホントなの?本当に?ウソじゃないよね?」 コクリと頷くクロノア。
「ウソ…じゃないよ。ボクは君が好き。」 ドキッと心臓が大きく鼓動した。
今までに感じたことのない気持ちになる。 じっと見つめあう。
もう、我慢しなくても……遠慮しなくてもいいんだ。僕は…僕は…。

上着を脱ぐ。どんどん脱ぐ。上半身の肌があらわになる。クロノアがそっと僕の
肌に触れる。暖かくてフワリとした大きな手。気持ちいい。
次にクロノアは僕の体に耳を当てて目を閉じる。「聞こえる。すごくドキドキしてるね」
お互い様さ。そう思いつつも、そんなクロノアのかわいい行動に僕の理性は吹き飛んだ。

両肩を押さえ、一気に押し倒す。「わふぅ!?」いきなりのことに驚くクロノア。
「そんなことしたら……ココが…こんなに……なっちゃったよ、クロノア………。」
カチャカチャと自分のズボンを脱いで、その下に着ているものも脱ぐ。
赤く大きく鼓動しているモノがあらわれる。破裂しそうなほどに大きくなっている。
「……けっこう大きいね。」「クロノアこそ……。」

仰向けで自分を見上げているクロノアに体を近づけていく。
互いの股間のモノが ヌチュ、ピチャ、と音を立てて触れ合う。
そして、ふさふさと柔らかい毛が生えた体と何もない綺麗な体が触れ合う。
背中に手を回し胸と首筋をなめ回す。お返しに太ももと股間を触り、刺激する。
体を擦り付けて、自分の体に匂いをつけていく。
唇を重ねて、ゴクゴクと唾液を飲む。 押し込んで舐めて挿して抜いて触って撫でて。
本能と感覚を頼りに互いの気持ちいい部分を触る。
「ウッ!」クロノアがブルブルと体を振るわせる。途端に蜜の量が増えた。
「もう…はぁ、そろそろだね。」 自分ももう絶頂になりかけていることに気付く。
「ん…どうしよ……?はっ…かかっちゃうよ…。」さびしそうな顔で訴えかけるクロノア。
「いいよ。もう…はぁ……このまま……で。もっと…もっと…うぅ! ああぁ!」
「はぁ、にゃ……ぼ、ボクも……はにゃ! うにゃぁあ!!」
バシュッドバッと音を立てて真っ白な液が降りかかる。顔に胸に足に全身に。
ぐったりと疲れ果てた身体で横たわり余韻を感じる。
「んっ?クロノアのこの液って……甘い匂いが……。」ペロッと舐めてみる。
「甘い……美味しい。」 「君のはショッパイね。」
濡れた体を綺麗にするために混じりあった液をすすっていく。
やがて液が少なくなってきたとき、僕は言った。

「泳ごうよ。」「はにゃ?今?」「うん。綺麗にしなくちゃいけないし。それに……」
立ち上がってクロノアのほうへ振り返る 「気持ちいいもんだよ!泳ぐのは。」
とても気分が良かった。すがすがしい気持ちだ。今までにこんな風に感じることは
あったっけ?そんなことを考える中、クロノアは不満そうにしている。
「ん、どしたの?クロノア。」 「僕が泳げないの知ってるでしょ………。」

「あ………。」忘れてた。クロノアは典型的なカナヅチだったんだ。
「あっ、あのさ、違うよ。え〜と……そうそう水浴びしようって言ったんだ。水浴び」
「風邪ひいたらどうすんのさ? もう……今日は帰ろ?一緒に……」
「うん………そうだね。」 こうして服を着て、二人は帰路についた。
差し出してきた手をしっかりと握って………。

これは夢なんかじゃないと信じている。だって僕はここにいてここにいるから。
目の前にいる好きな相手をじっと見る。その視線に気付き、見返すクロノア。
「とぅらっぱ♪」 「うん。……とぅらっぱ」
ギュッと握る力を強める。 いつまでもいっしょだからね♪

おしまい♪