【ちょっとしたプロローグ】

モメットショップにて。
黒「うううぅ…」(ガタガタガタ…)
眼「……はぁぁはは…へっくしっ!!」(カチガチガチ…)
露「ああうあうあうあう……」(ピルピルピル…)
(ガチャッ  バタンッ)
犯「やぁ、ただいまぁ〜」
恥「お土産買ってきたッスよ〜w」
3人「お、お帰り〜…」(ガタガタ…)
露「2人とも、NYは楽しかったですか…?」
恥「え、えぇ、楽しかったッスよ?」
犯「…ワッシらがいない間何かあったのかい?」
黒(ムクッ)「そ、それはぁ… ナイショなのさ…」

その話は、1週間前に遡ることだった。
ラ・ラクーシャの村にてクロノアがとある喫茶店でため息をついていた。
「ぱらみゅ〜、またの冬季成績下がっちゃった…じっちゃんになんて言おう」
などとお決まりの今時のドジなヒーロー風に独り言を呟いているとき
「何故に!?」と大声が。 思わず身を引くクロノア。恐る恐るその近くの席の会話に耳を傾ける。
その近くの席にはディグロら4人の元ヒーロー志願者が座っていた。そしてデイグロは
「あれ程ワシ等でデカイことしようって約束したろうに」
と訴える。なにやら大きな目標について語り合ってるようだ。
「悪いと思ってますよ、私の新しいバンパイアとジョイラントに行く約束忘れてて…」
「友情より恋愛をとるズィークル、メモメモ…  それで、アネモンちゃんは?」
「人間界に移住してるアタシの御袋が急に実家に帰ってくることになったんだよ」
「うぬぬ、それじゃ仕方ないのう…んでディグロ、お前さんは?」
「ワシか?んまぁ許してはくれたんじゃが、倅達目に涙貯めてて…」
「……」
「落ち着きましょうよゴメロスさん、あの方の子供たちに泣かれては…」
「うむ、しかたないこうなったら、ワシ一人でもムゥンズの地底旅行に行ってやろう!!」
「…ってゴメロスさん、決断するのはいいですが足下ろしましょうよ」
「紅茶こぼしてんだよ…」
と、カッコよくポーズして宣言するゴメロスに一言ツッコむズィークルとアネモン。
ちなみにディグロは3人の会話を聞かずに茶菓子と紅茶を一足早く平らげていた。
そんな4人の会話の様子を見ていたクロノアは、ムゥンズで地底旅行…と呟きつつ顔を正面に戻す。
…と、いつの間に左手に持っているカップが傾いてて紅茶がクッキーにかかってるのに慌てた。
「まにゃ!?あぁぁ、ふきんふきん…」

その後クロノアはロロら4人がいるモメットハウスにて、さっきの事を話した。
何ゆえロロ達がモメットハウスにいるのは、実はクロノア達はここの店にて時々
暇つぶしにレジや商品作りの手伝いをしていた。
「へぇ、ゴメロスのおっさん意外と度胸あるもんだなぁ」とガンツ。
「ほんとッスねぇ〜」
「あんなオバケ嫌いなヒーロー見習いがなぁ…」とパンゴ。
「ほんとッスねぇ〜」
「ディグロさん、子供思いなんですねぇ…」とロロ。
「ほんとッスねぇ〜」
「………」
「ほんとッスねぇ〜」
「…チップル?」
「ほんとッスねぇ〜」
「チップル…おめぇさっきから妙に嬉しそうだな?」
うっとりしながらその一言を先ほどからしつこく繰り返すチップル。ガンツの一言に覚醒して
「うっ…そ、そんな、自分はアネモンのアネキのママさんがガザランドに遊びに来て
アネキとママさんが自分の家に挨拶しに来られたらどうしようキャーなんて思ったりしt……  はっ…!?」
「ははぁ、そうゆうこと…」
「今思ってたことグルグル観ざる聴かざる言わざるッス…」
「ふん、どうしようかなぁ」
「……」
思わず秘めていたことを全て弁解してしまったことに今はタイムマシンが欲しいと思うチップルであった。

「でもさぁ、途中で諦めるのがオチだよねぇ」
と容赦なく一言をこぼすクロノア。とその時、カランカランとドアのベルが鳴る。
「いらっしゃーい…」
入ってきたのはゴメロスだった。
「なーんだ、ゴメロスさんか」とつぶやいたのはクロノア。
「よう、ドリームチャンプ依頼だなクロノア君…。友達とバイトかな?」
「うん、そんな感じ。何か買いに来たの?」
「いやははは… ちょっと息が続けられるお守りが欲しくてね…」
ゴメロスはちょっと焦ってる感じだった。そしてクロノアは容赦なく質問。
「そう、地底に潜るんだもんねー」
「うへぇ…!?な、何で知っとるんだ君がそんなこと?」
ゴメロスは自分の秘密を暴露され思わずみをひかせる。
「それは…まぁそれはさておいてさ…」
「い、いや……そそそその………わ、ワシはこの後仕事があるから急がんとヒーローのプライドがぁ〜……!!」
お釣りはいいと、酸欠防止のお守り人形を購入しそそくさ店を出る。
「ゴメロスさん…?」不思議そうに見送るクロノア。
「何か慌てていたようですけど、でも何か変ですね…」とロロ。
「でも何だかんだ言って買ってったッスね。モメットさんのお守り人形」と影の薄いチップル。