【Standpoint reversal(立場逆転)】

夜が深まり始めた頃、宿の寝室でガンツは、
焦点が合わない瞳に真っ赤な顔で笑顔を浮かべるクロノアにベッドへ押し倒され、
この先の事に困惑の表情を浮かべていた。
一体何故こうなったのか。事の発端は少し前に遡る……。

――

陽が沈む頃、2人は宿で夕食をとっていた。
その際、店主から果物の味がする物と少し苦味が利いた何かが混ぜられた飲み物がサービスで出され、クロノアはそれを飲んだのだった。
しかも気に入ったのか、かなり沢山の量を……。
後に分かった事なのだが、その飲み物は果物の他にお酒が混ざった、所謂酎ハイというものだったそうだ。当然ながらその時の2人にはこの事はまだ知る由もなかった。

「ふぁ……暑い……ι」
思考があまり回らなくなり、暑さを凌ごうと、服を脱ぎ始める。
そんなクロノアの行動もつゆ知らず、ガンツは相変わらずベッドの上で雑誌を読みふけっていた。
実際何か物音が聞こえてはいたのだが、敢えて気にしないでおいたのだった。
しばらくして物音が聞こえてはいたのだが、敢えて気にしないでおいたのだった。しばらくして物音が聞こえなくなり、代わりに足音が近づくのに気が付くと、雑誌から目を離し、近寄って来たクロノアを見て思わず吹き出した。
「どうし……買uッ!!クロノア、お前!なんて格好してやがんだ!!」
少し…いや、かなり慌てふためくも、顔が上気して普段より艶やかに見えるクロノアに目を奪われ、
ハッと我に返った時にはクロノアに押し倒された。
そして、始めの方に至るのだ。

「んふふ♪ガンツ〜♪」
最早完全に出来上がっているクロノアを退かそうとするのだが、体勢が悪い分を差し引いても、どこにそんな力があるのか、なかなか抜け出す事ができない。と、全裸のまま突然深いキスをしてきた。
「ん…!………んぅ…む…。」
しかも普段より積極的にキスをしてくるクロノアに、ガンツはしばらく冷静さを失っていた。頭に響く水音と口から伝わる相方の熱。そして、ほんのり甘い果物の味、それらも相重なって、キスは長く続いた。

どれくらい続いただろうか。しばらくして、どちらからともなく離れ、お互いを結ぶ銀色の糸が繋がり、そしてプツッと切れた。
「すごい感じてるね…。もう、ここがこんなに硬くなってるのが分かるよ」
クロノアは肌着の上からガンツの突起部を撫で上げるように触る。その刺激にピクンと反応する。
「ぁ……くぁ……やめ……」
「止めないよ〜。ガンツがいつもやってる事じゃん。お返しだよ」
笑顔でも目は座っている……。何か、クロノアから恐怖を感じる………。
背筋からゾッと来るものを感じながら、上着から服を脱がされていった。

上着を脱がされ、金色の胸毛が露わにされると、クロノアは胸の突起に貪りついた。
そのゆっくりと、それでいて激しい感覚に、
さすがのガンツも嬌声をあげることしかできなかった。

しばらくそんな情事が続けられ、ガンツのモノは今にも達しそうな程ビクビクと脈動していた。

それに気づいたかどうかわからないが、下着を付けたままのガンツのモノに触れ、もみほぐした。

「!!やめ…、イッちまう」

もみほぐすたびに腰をビクンと跳ね上げるガンツを見ながら絶頂に促す。

「我慢しないでイッちゃいなよ。服くらいは脱がせてあげるからさ。」

楽しそうに声を放つクロノアは、胸の突起を弄っていた手をガンツの下着に手を掛けて一気にずり降ろす。

その際、ずり降ろされた服の摩擦で限界まで追いつめられた逸物にトドメをさされた。

「――――!!!」

我慢の限界からガンツの逸物から白濁の液を勢いよく吐き出された。

それはビクビクと跳ね上がるたびに吐き出され、二人の身体を白く染めていった。